最近読んだ中ではこれが面白かったです〜!
「社会派ちきりんの 世界を歩いて考えよう!」
興味深いことがたくさん載っていて、とても面白かったです!!
と同時にいろんなことを考えさせられました。
著者のちきりん氏は女性なのですが、20代の頃から世界中を旅してきて、
そこで体験した出来事がどれだけ日本と認識の差があるかということを身をもって体験してこられ、
そしてそれぞれについて深く洞察されています。
さすが「社会派ちきりん」氏です。
その洞察たるやとても深くて面白く、勉強になりました。
例えば、自国の通貨の信用が全くない貧しい国では、人々はみんな自国の通貨よりも基軸通貨である米ドルを欲しがっていて、
自国の通貨をどれだけたくさん持っていても意味がないという概念が存在するということに、とても驚かされました。
お金はたくさん持っているに越したことは無いと思っていましたが、
貧しくて、そのお金によって買えるものが何もないという国においては必ずしもそうではないのですね。
なので、円が高い今の状態は高く評価されているということでもあり、それは悪いことだけではないのでは?というのがちきりん氏の意見です。 なるほど。
また、1984年に日本の紙幣が全面改定された件について、
一番使いやすい紙幣である千円札に載っていた伊藤博文の肖像がこの時に無くなった理由について、
その頃ちょうどソウルオリンピックを控えた韓国との関係を慮ったからではないのか?と。
オリンピックを見に行く日本人が両替所などで大量の千円札を出した時、そこに伊藤博文が載っているのはよろしくないと日本政府は考えたのではないか、とのことで、 なるほど。
また、ちきりん氏曰く、海外に旅行した時に豊かさと貧しさを強烈に分けるのは「光(電気)」と「水」だそうで、
この二つが何時でも何処でも手に入る日本は、本当に豊かな国だと。
・・・なるほど。
この本は私にとって
本当の豊かさとは何なのか?
ということを深く考えさせられた本でした。
じつは私も、お金と時間さえあれば外国へ行っていろんなものを見たい!と思っているほうでして、
もちろん今までに行ったことのある国の数はとても少ないのですが、
仕事をリタイアしてからもし余裕があったら、行きたい国がいっぱいありまして、
何故かというと国それぞれの価値観が日本とこんなに違うのか〜〜という観察をするのが面白くて、
刺激になって、
最終的には私たちが住む日本という国を、良いところも悪いところも全部ひっくるめて、外から冷静に見ることが出来るからです。
まぁそこで社会的な意味を考えることはあまりできない私ですが。
…まぁ結局は、日本はとても住みやすい国だ!という結論になるのだとは思いますけれどね。